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ドクターX~白いマフィアの時代~ 7話|ケ・スジョンが帰ってきた!院長が語った「嘘」の正体

Gordon Insight·

⚠️ 『ドクターX~白いマフィアの時代~』7話の本編全体(結末を含む)と、8話の公式予告、日本の原作シーズン1第7話の内容を含みます。解釈が入った部分は、記事の中で「完全に私の妄想」「私の解釈」と明記しています。

7話の後半、手術を終えたケ・スジョンに、プ・スングォン院長が言います。手術を許したのは、あれが弾だという前提でのことだった、と。ケ・スジョンの答えは短いものでした。「私は弾だと言っていません」

先週の6話が終わって、正直とても心配でした。「5話までだった」「ここで脱落する」というコメントが、本当に多かったからです。ところが7話で、ケ・スジョンがプ・スングォンの前で、世界をつくったり動かしたりすることには興味がないと言います。そう、私の知っているケ・スジョンが帰ってきました。

そこで今日は、ふたつのことを解いてみます。

ひとつめ。先週の予告でプ・スングォンが語った、ケ・スジョンの嘘。あれはいったい何だったのでしょうか。

ふたつめ。ウ先生が覚えている、オ・サンボムが眠りから覚めて泣きながら言っていた言葉。「重すぎます、重いんです」。46年間オ・サンボムを押さえつけていたその重さは、いったい何だったのでしょうか。

転院

屋上でオ・サンボムを止めた夜が明けて、病院の休憩室でチャン所長が食事の用意をします。囲んで座ったチームのドクターXに、チャン所長が切り出したのは、病院の会議で転院の話が出たということでした。オ・サンボムを別の病院へ移す、というのです。同じ病院のVIP病棟には、6話で運び込まれたチ・ドゥソク元大統領が入院しています。

パク・テギョンが声を荒らげます。なぜオ・サンボム先生が転院するのか、出ていくべきなのはあの人のほうだ、と。オ・サンボムのそばを守ってきたウ先生は、オ・サンボムを連れて帰りたいとチャン所長に頼んだそうです。手術はするべきではないと。病院は追い出そうとし、保護者は連れて帰ろうとする。ケ・スジョンの手術は、始まる前に終わってしまいそうです。

病院の外にはデモ隊、病院の中には夜ごと悲鳴を上げるオ・サンボム。その傍らで見守っていたパク・テギョンが、こんなふうに眠ることも起きていることもできないのか、とつぶやきます。この病院のどこにも、オ・サンボムが安らかに眠れる場所はありません。

「死ぬつもりでやったんですよね?」

ところがその夜、ケ・スジョンがオ・サンボムの前に座って尋ねます。「死ぬつもりでやったんですよね?」 生きるためではなく、死ぬために手術を受けようとした、というのです。6話で言った言葉、失敗すれば死ぬという、あの言葉をケ・スジョンがもう一度口にします。オ・サンボムが手術に望んだのは、まさにその失敗だったんです。

けれどケ・スジョンの答えは、自分にはできない、というものでした。生きている可能性から逃げさせるわけにはいかない。失敗してあげることはできない、と。その言葉にウ先生が崩れ落ちます。ちゃんと生きなきゃ、生きてみなきゃ、と。

それにしても、ケ・スジョンはどうやってそれを知ったのでしょうか。パク・テギョンも気になっていました。死ぬために生きている人だと、なぜ分かったのかと。ケ・スジョンの答えは、知っている目でした、というものです。生きていること自体で自分に罰を与える、そんな人だけが持つ目だと。

では、ケ・スジョンはその目をどこで見たのでしょうか。7話の序盤に、見落としやすい場面がひとつあります。一晩中もがくオ・サンボムを見ていたケ・スジョンが、チャン所長に、こんな気持ちだったんだなと言い出します。何がかと聞かれると、あのときのことだと答えます。悪夢から覚めて泣き叫んでいたケ・スジョンと、そのそばで大丈夫、ここは家だよと慰めていた人たち。チャン所長と紹介所の家族、今ケ・スジョンが家族のように暮らしているまさにその人たちです。

7話のちょうど真ん中で、疲れ切ったチャン所長がもうやめようと言います。屋上でオ・サンボムを止めた瞬間、そう思ったそうです。手術がうまくいっても、あの人がより良い人生を送ると言えるのか。死のうと飛び込んでくる人を、どうやって生かせばいいのか。その言葉に、ケ・スジョンは、生かしたことがあるじゃないですか、と返します。そしてもう一言。「助けたじゃない」

ここからはGordon Insightの完全な妄想です。チャン所長が助けたその人は、ケ・スジョン自身ではないでしょうか。生きていること自体が罰のようだった、あのころのケ・スジョン。だからその目を一目で見抜いたんです。

そしてパク・テギョンが、ケ・スジョンに言います。ただ、あの方が眠れるだけでもいいんです、と。この言葉を覚えておいてください。手術が終わったあとに戻ってきます。

あの夜の再現

オ・サンボムは46年前、12歳のときに頭を負傷しました。そのとき頭に入ったものが何だったのかが、7話の鍵です。

7話の中盤、オ・サンボムの悲鳴を背に、ケ・スジョンがひとりでつぶやきます。考えなければ、見つけなければ、と。そこでチャン所長が、1980年の話を伝えます。オ・サンボムを連れていこうとした軍人たちに、病院の医師が、頭に弾が刺さっていると言った、というのです。私はここで、ある言葉が引っかかりました。「弾が刺さっていた」ではなく、「刺さっていると言った」。

チャン所長の頼みで、人々が一か所に集まります。キム・ソンジン教授が、46年前にオ・サンボムが負傷したその夜を、あの日にいちばん近い空間を探して、劇にして再現します。銃撃が降り注ぐ瞬間、兄は弟を全身で覆います。ところがキム・ソンジン教授は、ここで止まりません。兄ひとりでは無理だった、というんです。食堂の主人が、兄の友人が、そして叔父が、ひとりずつ子どもの上に覆いかぶさります。

ケ・スジョンは、ずっと理解できなかったと言います。12歳の子どもが、どうやってあそこで生き延びたのか。劇を終えた部屋で、ケ・スジョンがオ・サンボムに言います。もしかしたら、その子の体の上に乗っていたのは、兄の体だけではなかったのかもしれない、と。その言葉に、オ・サンボムが口を開きます。「重かった」 そしてオ・サンボムは、頭を剃ります。手術を受けることにしたんです。

さて、オープニングのふたつめの問いにちょっと戻ってみましょう。オ・サンボムが言った重さの、半分はここで解けます。自分を覆ってくれた人たちの体だったんです。ただし、残りの半分は手術室で明らかになります。

トロイメライ

手術を前にケ・スジョンがオ・サンボムにかけた言葉は、死ぬのは一度きりだ、というものでした。だから取っておくように。明日に、その次の日にと、何度も先延ばしにしてみてください。お兄さんと一緒に家に帰してあげます、と。そして、この言葉が戻ってきます。「私は絶対に失敗しません」 私が待っていたのは、この言葉でした。1話から5話まで私たちを走らせた、あの言葉です。

ケ・スジョンが選んだ手術は、頭を大きく開く代わりに、内視鏡で入って異物を取り出す手術です。50を超えた患者の頭の奥深くまで、いちばん小さな道で入っていきます。

手術室には、シューマンの「トロイメライ」が流れます。ドイツ語で「夢見ること」という意味ですね。夢のせいで46年間眠れなかった人の手術室に、夢という名の曲が流れるんです。麻酔で眠るオ・サンボムの夢の中には、兄と一緒に歌った歌とゲームセンター、そして、よく食べてよく寝てそうやって生きろという兄の言いつけがあります。ケ・スジョンがなぜ兄と一緒に家に帰してあげると言ったのか、その言葉の本当の意味は最後に出てきます。

そして、ケ・スジョンが生検鉗子をくださいと言った瞬間、パク・テギョンは、あらかじめ受けていた指示どおり、静かに手術室を出ます。なぜパク・テギョンを外に出したのでしょうか。その理由は、手術が終わった直後に分かります。

検体容器

見学室はざわつきます。みんなが待っていたのは弾でしたから。手術が終わると、みんながケ・スジョンの前に立ちふさがりますが、ケ・スジョンが呼んだ名前はパク・テギョンでした。ケ・スジョンが投げた検体容器を受け取ったパク・テギョンがそのまま走り出し、医師会長と市長側の人たちがその後を追います。

ところが、みんながパク・テギョンを追っていった廊下に、ひとりだけ残っていました。ケ・スジョンのひと言。「やはり、院長は行かないと思いました」

7話、みんなが去った廊下に残ったケ・スジョンとプ・スングォン院長

ⓒ SBS『ドクターX~白いマフィアの時代~』

記事の冒頭のあの会話は、まさにこの直後でした。プ・スングォンがケ・スジョンのポケットを指して、もうひとつの検体容器に入っているそれは、私が思っているもので合っているのかと尋ねます。何のことかとケ・スジョンが聞き返すと、プ・スングォンの答えは骨片。私はここで、6話のあいだ中、みんなが弾と呼ぶのを放っておいたのは全部計算だったのか、と思いました。

先週の予告でプ・スングォンが、ケ先生がついた嘘をもうすぐ皆が知るだろうと言っていたのが、まさにこの場面でした。6話から誰もが気にしていたその嘘の答えは、ケ・スジョンのポケットの中の小さな容器にあったんです。

では、パク・テギョンが持って走った容器には何が入っていたのでしょうか。開けてみると、空っぽの容器。でもパク・テギョンに言わせると、いっぱいだったそうです。ケ・スジョン先生の、患者への思いで。私はここで笑ってしまいました。ケ・スジョンがパク・テギョンを外に出した理由は、おとりだったんです。ただ、パク・テギョンが本当に大喜びしていた理由は別にありました。さっき、ケ・スジョンが初めて自分の名前を呼んでくれたから、というのです。

その夜、病室でぐっすり眠るオ・サンボムのそばで、ケ・スジョンがひとりごとを言います。今日は夢を見ないみたいね、と。パク・テギョンが望んだあの眠りが、46年ぶりに訪れたんです。

7話、手術後に眠るオ・サンボムのそばを守るケ・スジョン

ⓒ SBS『ドクターX~白いマフィアの時代~』

では、ケ・スジョンはなぜ最後まで、弾ではないと言わなかったのでしょうか。プ・スングォンの前で、自分で答えます。これが骨片だと分かっていたら、あのうるさい人たちが手術を支援したでしょうか、と。弾でなければ、正義らしい絵にならないからです。私の解釈では、その絵を必要とする人たちの支援で、患者を助けたんです。

そして付け加えた言葉。自分は「はい」でも「いいえ」でもなく、ただ「なぜ」と尋ねる人間にすぎない、と。世界を動かすことには興味がなく、ひたすら患者に「なぜ」を問う医者。それでいて、おとりまで用意して盤面を読む医者。これが1話から私たちが見てきたケ・スジョンです。

白い嘘

弾ではないという知らせに、市長と医師会側は大騒ぎになります。ところが記者会見の壇上に立ったイム・ホソク市長は、その骨片を、痛みが砕けて刺さった悲しみの破片と呼びます。昨日までは弾が必要だった人たちが、今日は骨片で絵を描いているんです。

そのあいだにチャン所長は、病院側が差し出したものを断り、手術への支援だけは取り消さないでと念を押します。受け取らない理由は、図々しいと言われたくないからだそうです。6話でついに車を替えるのかと思われたチャン所長は、車を今回替えたかったのにな、とひとりごとを言います。

記者会見場では、マイクを受け取ったプ・スングォン院長に鋭い質問が飛びます。検査結果だけ見ても弾ではないと分かっていたはずなのに、なぜ手術したのか、と。プ・スングォンは、弾ではない骨の破片だと判断した、と答えたあと、46年前に戻ります。12歳のオ・サンボムを戒厳軍が連れていこうとしたとき、そのときの医師が頭に弾が刺さっていると言い逃れたのだろう、というんです。プ・スングォンはそれを「白い嘘」と呼びます。

プ・スングォンの言うとおりなら、46年前の医師の嘘は軍人たちが子どもを連れていくのを防ぎ、今日のケ・スジョンの嘘は手術を守りました。プ・スングォンは、ふたつを同じ名前で呼んだんです。7話の序盤にはオ・サンボムを別の病院に移そうとしていた病院なのに、プ・スングォンは記者たちの前で、転院は一度も考えたことがないと話します。

そしてプ・スングォンの最後の言葉が終わるより先に、コードブルーが鳴ります。VIP病棟5号室、チ・ドゥソクでした。プ・スングォンは言葉を結べないまま壇上を降り、テレビからはチ・ドゥソク元大統領が91歳で死去したという速報が流れます。

原作の話も少しだけ。日本の原作シーズン1の第7話のタイトルは、「本当のことを教えてあげるのが医者の義務じゃないんですか?」です。原作の第7話も、手術を拒む患者を説得する話でした。ただ、原作が真実を伝えろと言うとき、韓国版のケ・スジョンは嘘で手術を守りました。私の目には、同じ7話で正反対の答えを出したように見えました。ちなみに「絶対失敗しない」というあの言葉も、原作から来ています。大門未知子の代名詞のセリフ、「私、失敗しないので」です。

カラオケ

そのころ、病室から姿を消していたオ・サンボム。パク・テギョンが見つけたのは、カラオケでした。コンビニで黒いビニール袋を買って、カラオケに入っていったオ・サンボム。パク・テギョンは、その黒い袋が気にかかります。パク・テギョンがマイクを握り、オ・サンボムが夢の中で兄と一緒に歌っていた、あの歌を歌います。

ところで、記者会見が開かれていたそのとき、ケ・スジョンがチョ・ウォンジンに妙なことを言っていましたよね。あの骨片は、オ・サンボム患者のものではない、と。オ・サンボムの頭から出てきた骨片がオ・サンボムのものでないなら、いったい誰のものなのでしょうか。手がかりは、チャン所長の電話にありました。もうすぐ結果が出る、間違っていたら2日間ご飯抜きだと言っていた、あの電話です。

7話、記者会見が開かれていた時刻、車の中にあった検体容器

ⓒ SBS『ドクターX~白いマフィアの時代~』

歌が静まるころ、ケ・スジョンがオ・サンボムのそばに座ります。DNA検査の結果を待っていて、先に言えなかったと断って、差し出した言葉はこれでした。「お兄さんの骨片です」 寝ても覚めても兄を探していたオ・サンボムに、ケ・スジョンが付け加えます。ずっと一緒にいたんです、と。

8話予告

ところが最後の1分、雰囲気が一変します。ニュースが続き、もうひとつの速報。政府が医学部定員の拡大を発表した、というのです。来年から2千人以上を増やすという発表に、医師会と専攻医たちはただちにストライキを予告します。

どこかで見た光景ですよね。2024年2月、政府が医学部定員2千人増を発表し、専攻医たちが病院を去りました。それから1年半。2025年度の医学部募集人員は、2千人ではなく、1,509人増の4,567人で確定しました。2025年4月には、政府が2026年度の医学部募集人員を、増員前の3,058人に戻しています。病院を去っていた専攻医は、2025年9月の後期募集で7,984人が戻ってきました。対立前の76%の水準でした。

ところが今年の2月、政府がふたたび医学部定員を増やすことにしました。2027年度は490人、5年間で3,300人あまり。医師会は反発しましたが、2年前のような集団辞職には進みませんでした。規模も方式も違いますが、正直、私は少し不思議でした。あのときは病院を去るほどの大事だったのに、今はなぜこんなに静かなのでしょうか。

8話の予告では、専攻医たちが勤務をやめて病院を出ていくなか、10歳の子どもの患者が登場します。医療の空白の中で、ケ・スジョンはその子の手術を準備します。医師たちのあいだでも意見が割れます。病院に残ると言う医師たちに、裏切り者という言葉まで飛び交います。そして最後に、ケ・スジョンのひと言。「医者なら手術に就きなさい」

世界を動かすことには興味がないと言っていたケ・スジョン。8話では、その世界がケ・スジョンの手術室の扉を叩きます。

ふたつの答え

今日のふたつの問いを、整理してみます。

ケ・スジョンの嘘は、骨片を弾のように信じさせておいたことです。そうしなければ手術を守れなかったからです。

そしてオ・サンボムが言った重さは、私の解釈では、自分を覆ってくれた人たちの体。そして46年間、頭の中でずっと一緒にいた、兄でした。

ケ・スジョンの嘘は、患者のためだから構わないと思うなら1番、それでも嘘は嘘だと思うなら2番。YouTube動画のコメント欄に書いてください。

出典

事実確認

  • 原作シーズン1第7話『本当のことを教えてあげるのが医者の義務じゃないんですか?』(テレビ朝日、2012年12月6日) — 日本語版ウィキペディア
  • 2024年2月の医学部定員2千人増の発表・専攻医の集団辞職 — 聯合ニュースなど
  • 2025年度医学部募集4,567人(+1,509人) — アジュ経済(2024年5月24日)
  • 2026年度医学部募集3,058人 — ソウル新聞(2025年4月17日)
  • 2025年後期の専攻医募集7,984人 — デイリーファーム
  • 2027年度490人増員(2027〜2031年は年平均668人) — 保健医療政策審議委員会(2026年2月10日)、ニューシス・ヘラルド経済(2026年2月10日)

ドラマ

  • SBS金土ドラマ『ドクターX~白いマフィアの時代~』7話(全12話、Netflixで同時配信)
  • 出演:キム・ジウォン、イ・ジョンウン、ソン・ヒョンジュ、キム・ウソク、イ・ジニ
  • 原作:テレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2012年〜)

動画で使った資料映像

  • SBS公式YouTube『ドクターX』7話クリップ・SBS スブス Drama[8話予告]・KBS News(2024年3月20日・2026年2月10日)

この記事の場面写真とセリフは批評・レビューを目的として引用しており、著作権はSBSおよび制作会社に帰属します。